2年目の楽天荘司康誠投手(23)が、新エースに名乗りを上げる。27日、楽天モバイルパークの室内練習場で自主トレを公開。昨季はチーム内に2ケタ勝利がおらず、則本が抑えに転向したことで先発の軸として大きな期待を背負う。「そういう役割で投げることを目標にやっている。自分の力でなんとか手繰り寄せたい」と強い決意を口にした。

歴代エースも太鼓判を押す存在だ。田中将は「素晴らしい球を投げている」と話し、則本も「今後のイーグルスを支えていかないといけない存在」と言う。荘司も自覚たっぷりに「今はそこに合わせてというイメージ」と柱への1歩として開幕投手に照準。ベテラン岸、4年目の早川らとの競争を制すつもりだ。

今オフは人生で初めて渡米した。最先端の野球に関心があり「ちょうど飛行機が格安で行けるぞ」とトレーニング施設「ドライブライン」で約1週間の自主トレ。動作解析などを行い、踏み込み足のつき方、使い方が課題と気づけた点が一番の収穫だったという。

米国で充実の時間を過ごした22年ドラフト1位右腕は「野球漬けというか、ずっと野球の話をして、自分の考えの及ばないところも含めて洗いざらいできたのは、すごく大きかった」。今季は誰もが認める大黒柱に成長する。【山田愛斗】