かつてのG党が、心を鬼にして? 憧れの選手たちに挑む。ヤクルトのドラフト2位松本健吾投手(24=トヨタ自動車)が28日、愛着のある球団への思いを口にした。「僕も昔はあのジャイアンツファンでもあったので…」と頭をかいた。東京都出身。幼少期から東京ドームへ通うことは日課だった。ファンクラブには入っていなかったというが、過去にはファン感謝祭にも行ったことがある筋金入り。「原(前)監督のユニホームを着てよく見に言っていました」と笑った。

2月1日から始まる春季キャンプでは、新人では唯一の1軍メンバー入り。同25日には、巨人とのオープン戦(那覇)も予定されている。松本は「本当にちょっと、そうですね…。坂本選手もそうですし、僕は高橋由伸さんのファンだったので…。その世代の方々、本当に僕はめちゃくちゃファンだったので」と苦笑いを浮かべながら「ま、でも気後れはせずに」とうなずいた。

巨人には名前を挙げた選手以外にも、昨季41発で6年連続30発以上の岡本ら多くの好打者がそろう。松本は「本当にテレビで見てた方々ですし、そういう方々と一緒に肩を並べてやることにもなりますし、一流の方ではありますけど、僕がマウンドに立った時にはもうそれは全く関係ないと思う。そういうところで、自分の力が試したいっていうよりは。マウンドに上がった時は、抑えに行くっていう気持ちで投げたいと思ってます」とぶつかる。

この日は、埼玉・戸田球場で新人合同自主トレを打ち上げ。順調に調整を進め、故障もなく完走した。「今年からプロ野球選手っていうことで練習もそうですけれど、いろいろ研修や講習も受けさせてもらって、プロ野球選手である前に社会人として、私生活だったり、社会人としての自覚だったり、そういったことも勉強させてもらいました」と振り返った。いよいよ、始まるキャンプ。「ここ一番の勝負強さ、実戦での力というのは自分らしく発揮していきたいと思います」。ヤクルトの一員として、憧れるのはやめます。

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