“執事同伴”プリンス風キャンプ入り。オリックスからFAで加入した日本ハム山崎福也投手(31)が1月31日、1日から始まるキャンプ地沖縄・名護で自主トレを行った。新天地の環境にいち早く慣れようとガイド役に明大の後輩、上原健太投手(29)を伴い、一緒に球場入り。この日の名護は最高気温24度と気温が上がったが「抑えながら」と、暑くても熱くなりすぎないクールな“助走”から、徐々に状態を上げる。

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4月2日の本拠開幕戦先発を託されている山崎が、キャンプ前日の“試運転”を無事終えた。白いTシャツの下に球団カラーのブルーのアンダーシャツを着て、外野ポール間をランニング。同じタイミングでシーズン開幕投手の伊藤も自主トレをしており「『青いアンダーシャツ、似合いますね』って言ってくれた」とうれしそうに振り返った。

分からないことだらけの新天地とあり、臨時の“執事”を伴った。ホテルから球場に向かう際、明大の1学年後輩、上原を見つけ「ちょっと待って。一緒に行こうよ」と誘った。「球場の行き方だったりロッカーの使い方を聞きたくて」。上原は「ホテルから球場まで何を着たらいいのか、きょうのランドリーはどうしたらいいのかとか聞かれました」。その上で「キャラ的にすごく接しやすい人。教育係も2日ぐらいで終わると思います」と、なじむまでの“短期採用”であることを強調した。

必要な情報は、後輩だけでなく、自身の肌からも取り入れる。オリックス時代の拠点、宮崎から沖縄キャンプに変わった。この日の名護の最高気温は24度で、宮崎は18度。ほおをぬぐう九州とは違う南国の風から、感じるものがあった、特に、グラウンドに出ていた日中の気温が上がり「あったかかったですね。宮崎とは全然違う感じ。体が動き過ぎるかな、って。上げていく感じは変わらないんですけど、あったかいと余計に動いてしまうこともあるし、そこは抑えながら」。プロ10年目の31歳は飛ばしすぎず、落ち着いてギアを上げる。

ブルペン入りについては「1クール目に軽く入ろうかなとは思ってるんですけど、ちょっとそこは相談してって感じです」。ある程度の目安をつけながらも、慌てない。本拠開幕だけでなく、シーズン通した活躍を見据え、じっくり体を仕立てていく。【永野高輔】

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