DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が3日、疲れを感じさせないトーンで喜んだ。「本当ですか!? めちゃくちゃうれしいッス!」。宜野湾キャンプ3日目、視察に訪れた侍ジャパン井端弘和監督(48)に「今年の秋から候補の1人かなと」と活躍次第で11月開催のプレミア12の日本代表候補として期待された。

NTT東日本の臨時コーチを務めていた井端監督とは社会人時代から交流があり、ランチ休憩中に自ら出向いた。「いつもお世話になってます」とあいさつするも、自身への評価はつゆ知らず。「なんて言ってくれてたんですか!?」と報道陣にグイグイ質問し「初めてそのお話聞いたのでモチベーションになりました。もう、めっちゃ頑張ります」と目を輝かせた。

日の丸に夢は膨らむ。昨年のWBC後には野球をしらなかった友人が野球ファンに変わる姿も目にした。「野球の力を僕らもすごく感じましたし、野球やってない方も幸せにできるすてきなスポーツだと思う」と1人の野球人として感動させられた。

当然、現在地は把握している。まだプロでの実戦経験もないほやほやのルーキー。1年目野手で年齢制限のない侍ジャパン入りとなれば史上初となる。「自分の口からそんな(侍を目指すなんて)すごいことは言えないですけど、結果を残してこそ選んでもらえる。ずっと夢であり目標でもあったので、全力プレーで頑張りたい」。1日1日が大きな夢へとつながっている。【小早川宗一郎】

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