開幕ローテへの最初の1歩だ。阪神門別啓人投手(19)が17日に宜野座で行われる1軍対外試合の初戦・楽天戦に登板し、3回を投げることが決まった。

岡田監督は「もうある程度、打者に堂々と投げている。なるべくパ・リーグ相手に投げさせようと思っているので、今まで通り堂々と投げてほしい」と期待した。安藤投手コーチは「ローテ候補」と明言した。

監督だけでなく、今キャンプで多くの評論家に絶賛されてきた超新星。11日の紅白戦でも直球中心で2回1失点(自責0)と地力を示した。

「紅白戦でも、今までやってきたことは出せたと思いますが、まだ全然です。直球をもっともっと磨いていきたい。直球で押していくことをずっと変わらずやっていこうと思っています。球速表示より質が大事なので、そっちを意識してやっています」。結果を追い求めても不思議ではない19歳が、ニクいほど冷静にテーマ設定している。

17日は青柳、伊藤将と同日登板。18日には村上も投げる。先輩たちと歩調を合わせるように開幕に向かう。1週間に1回の登板でイニングを伸ばしていく。

ただし、門別は17日が沖縄最後の対外試合になりそう。次の週のオープン戦はセ球団が相手。対戦を避けるため1週空けて、3月2、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)で凱旋(がいせん)登板を予定。岡田監督が以前から言ってきたように、本番を見据えてセ・リーグ相手に積極的に見せるつもりはない。よほどのアクシデントがない限り、ローテ入りを想定して登板スケジュールがセットされる。【柏原誠】

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