オリックス高卒2年目の内藤鵬内野手(19)が2安打1打点で存在感を示した。

15日はチームの宮崎キャンプ初となる対外試合、セガサミー戦に「4番三塁」で出場。5回先頭では左腕から右前打を放ち、9回1死一、三塁からはあと1歩で本塁打となる左翼フェンス直撃のタイムリーを放った。「ボールの見え方は前と比べてすごくいい。打撃だけならいい感じです」と納得顔だ。

一方、課題の走塁ではミスを連発した。5回出塁時にはけん制で逆をつかれアウトに。9回は二塁を狙って憤死した。中嶋監督は「野球は打つだけじゃないんで」と険しい表情。指揮官から試合後に直接指摘されたという内藤は「このキャンプのテーマ(守備と走塁)として言われていたことができなかったので、練習不足だなと感じました」と反省。「打つだけでは試合に出られない」と危機感を募らせた。

日本航空石川で高校通算53発を放った長距離砲。昨年5月の左膝半月板損傷の大けがを乗り越え、復活を遂げた。2年目は「ケガなく1年間野球をやることが大事。その中で結果が出てくれば」。将来の大砲候補が、宮崎で走攻守のレベルアップへ鍛錬を積む。【古財稜明】

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