“ニューヘイゲン”で奪三振増!? 3シーズンぶりに復帰した日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(33=カージナルス)が19日、キャンプ地の沖縄・名護で初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)で打者と対戦した。

打席には左打者の細川、右打者の水谷が交代で入り、計7打席で対戦。31球を投げ、安打性は1本のみ。他はすべて内野ゴロを打たせ「アメリカで横移動の多いスライダー、スイーパーを学んできて、実戦で使ってみて良かった」と通称バギーと呼ばれる右腕は“新球”の手応えを口にした。

大谷翔平がWBC優勝の瞬間、トラウトに投じたのが、スイーパー。建山コーチはバギー版スイーパーに「いろいろ投げてたけど、それ(スイーパー)が一番、手応えを感じていた。いい球。三振率にもつながるでしょうし、フルスイングもされにくくなるでしょうね」と感想を口にした。

前回日本ハムに在籍した20~21年も、奪三振率は9・27(111回2/3で115三振)、9・38(96回で100三振)と高く、ここに新球が加われば、さらに三振数が増える可能性は高い。この日は打たせて取ったが打席の細川は「どう打ったら正解か。沈んで来ないんで難しい。普通のスライダーだったら打ちごろと感じる高さのほうが、このスイーパーはきついなと思いました」と口にした。

他の変化球もキレ味十分だ。ツーシームは変化が極めて小さく、ストレートと見分けがつきにくい。この日は、丁寧に芯をずらし7打席で6個の内野ゴロを積み上げた。カーブも鋭く「ブレーキがきいていて、カウントも取れるし。なかなか1発で仕留めるのは難しい」と細川。この日の最速は144キロと、球速自体はまだ100%ではないが、多彩な変化球の仕上がりは上々。曲げ幅自在の“バー変幻”が、ゴロも三振も量産する。【永野高輔】

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