4年目左腕の楽天藤井聖投手(27)が、初の開幕ローテ入りへアピールした。ロッテ戦に2番手で登板し、4回3安打無四球無失点と好投。「各バッターのインコースを攻めつつ、細かいところを狙いすぎずにゾーンで勝負できた。ロッテさんも早打ちだったので、それがズバリ、ハマったって感じですね」とうなずいた。

140キロ前後の真っすぐで押した。6回は先頭の山口に中前打を浴びたが、直球でカウントを整えると、後続の安田、中村奨を見逃し三振。最後は141キロで愛斗を中飛に打ち取った。「結構、追い風だったんで、いつも以上に球が走ってるようにバッターは感じたと思う」。永井投手コーチは「ストライクをどんどん取って、すごく良かった」と評価した。

投げて投げて感覚をつかむのが藤井流だ。沖縄・金武キャンプでは「チームの誰よりも投げてきた」と連日のブルペン入り。「練習の成果と自信の表れが今日の結果につながったと思う」と力を込めた。

先発ローテは岸、田中将、早川、荘司が有力で、残り2枠を滝中、ポンセ、内、ドラフト1位の古謝樹投手(22=桐蔭横浜大)らと争う。「アピールし続けなきゃいけない。チャンスをもらえたらしっかり投げ切るだけです」。次回登板でも好投し、ローテ入りをたぐり寄せる。【山田愛斗】

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