阪神はシーズン前の甲子園最終戦で敗れ、オープン戦開幕から9連敗となった。オープン戦での9連敗は、65年以降で球団ワーストとなった。

先発投手の調整の兼ね合いもあり、この日の阪神はブルペンデー。先発は岡留英貴投手(23)。先頭の巨人吉川尚に中前打を許すも、続くオコエを147キロ直球で二直に仕留め、飛び出していた吉川尚も刺して併殺を奪った。2回は4番岡本、5番オドーアの主軸も危なげなく抑えて2回1安打無失点。今春キャンプの投手MVPが、この日もしっかりアピールした。

2番手で3回に登板した守護神候補の岩崎優投手(32)も1回1安打無失点に抑えたが、4回に登板した石井大智投手(26)が連打を浴び2死二、三塁から大城に2点先制の右前適時打を献上した。

打線も5回に2死満塁、6回に2死一、二塁と好機をつくるも後続が倒れて無得点。7回1死一、二塁から敵失と大山悠輔内野手(29)の適時打で1点差とするも、その直後の8回にマウンドに上がった浜地真澄投手(25)が先頭に四球。2死一塁から、佐藤輝の失策と適時打で再び2点を失った。その直後に植田海内野手(27)の適時打から再び1点差に詰め寄ったが、追いつくことはできなかった。

この日はオープン戦では実数発表となった05年以降で初の4万人超えとなる4万1129人が来場。大勢のファンが駆けつけたが今季初白星はならなかった。

▼阪神がオープン戦開幕9連敗。開幕から9連敗は球団ワーストを更新中。球界でも記録の残る65年以降では85年中日13連敗、同年近鉄11連敗に次ぐワースト3位。

▼阪神のオープン戦9連敗は「開幕から」を除いても球団ワースト。8連敗時点で09年に並び球団ワーストタイだったが、この日敗れて単独で最長となった。

▼オープン戦9試合を消化して0勝9敗。阪神は現日程でオープン戦は残り10試合。次戦に敗れれば勝利数が敗戦数を上回る可能性がなくなるため、オープン戦負け越しにリーチがかかる状況となった。