あるぞ、逆転開幕ローテ! 阪神岡田彰布監督(66)が12日、高卒2年目の門別啓人投手(19)が開幕ローテーション入りする可能性について明言した。

開幕2戦目の3月30日巨人戦(東京ドーム)は大竹耕太郎投手(28)の先発が有力視されるも、今年1月に左肩ガングリオン(良性のしこり)を取った影響で、ここまで実戦登板は2イニングのみ。指揮官は門別を「予備1番手」と表現。状況次第では先発6人の中に期待の新星が並ぶことになる。

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2日のロッテ戦(ZOZOマリン)はオープン戦今季2度目の雨天中止。予想していた岡田監督は、これからの先発投手陣の調整を思案した。「まあ、しゃあないわなあ。西(勇)と門別はファームで投げささんと」。中8日でこの日登板予定だった門別は、16日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に回ることが決定。もう1軍では投げないかと問われると、指揮官はすぐさま否定した。

「まだ6人決めてるわけでもないし、誰かが調子悪かったら門別行かすんやから。まだ2イニングしか投げてないピッチャーもおるんやで、そんなん決められへんやん開幕。予備1番手が門別言うことやからな」

現時点で開幕ローテは開幕投手の青柳から大竹、才木、村上、伊藤将、西勇の6人が有力。だが大竹は今年1月に左肩ガングリオン(良性のしこり)を取った影響で、ここまで実戦登板は2イニングのみだ。今後の調整具合によっては、高卒2年目の左腕が代わって開幕2戦目のマウンドに上がる可能性もありそうだ。

昨年は3月上旬に伊藤将が左肩違和感で出遅れ、代わって秋山が開幕2戦目に先発している。「あるある、そんなの。2戦目決めとってもそうなるわけやからな。なあ。門別2戦目行かせなしゃあないやん、そうなったら」。指揮官は「誰か悪かったらお前、すぐ門別行くよ。そら当たり前のことや」と繰り返し名前を出した。

門別は昨秋キャンプで岡田監督がほれこんだ逸材。この春は初の1軍キャンプとなったが、高評価は変わらない。地元凱旋(がいせん)となった前回2日の日本ハム戦(札幌ドーム)では4回2安打1失点と好投し、アピールしていた。

雨で登板機会が流れ「次が決まったのでそこに備えて練習を頑張りたい」と気持ちを入れ直した左腕。「本当に開幕ローテーションに入りたいという気持ちがあったので、1回り目に投げられれば、それは一番いいのかなと思います」と意欲はもちろん十分。万全の開幕へ、虎には強力な「予備1番手」がいる。【磯綾乃】

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