DeNA小園健太投手(20)が“ゲーレン投法”を飛躍へのヒントにする。14日、横浜スタジアムで調整。チームが戦略的パートナーシップを締結している米ダイヤモンドバックスへの派遣から10日に帰国した小杉投手コーチとも言葉を交わし、メジャーでの知見を投球フォームに生かした。

興味を持ったのが同チームのエースで昨季17勝を挙げたゲーレンのフォーム。小杉コーチは45分間、同じ距離で永遠にカーブを投げてキャッチボールする姿に衝撃を受け「左足の使い方が小園と似ている」と横から投球動画を撮影。小園は「全然知らなかったけどすごい投手。トップの形の捻転差を参考にしたい」と繰り返しチェックする。

宜野湾キャンプを終えてからは140キロ台後半を連発するなど出力もアップ。前日13日の春季教育リーグ巨人戦ではリリーフで3回1失点と粘投した。開幕ローテ入りへ多くの先発陣がアピールしており、三浦監督は「1つのオプションです」と先発要員をロングリリーフ、第2先発に配置転換する可能性を示唆。小園も1軍初登板へ「こだわってる立場でもない。投げられるならどこでも投げます」と鼻息は荒い。3年目の21年ドラ1右腕。成長するため、やれることは全部やる。【小早川宗一郎】

◆ザック・ゲーレン 1995年8月3日、米ニュージャージー州生まれ。16年にノースカロライナ大からカージナルスにドラフト3巡目(全体106位)で指名され入団。19年6月にマーリンズでメジャー初昇格。同7月のダイヤモンドバックスへのトレード後に頭角を現し、22年には12勝4敗。昨季は初の球宴に選出され、サイ・ヤング賞の最終候補となった。制球力、特にアウトローのコントロールに優れ、プレートの三塁側から体をひねるように投げるフォームが特徴的。188センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季年俸1000万ドル(約15億円)。

【関連記事】DeNAニュース一覧