ついにオープン戦1号! 阪神森下翔太外野手(23)が今年初本塁打を含む3安打4打点と大暴れした。打率は3割2厘に上昇。仲良しの先輩、佐藤輝とのアベック弾で逆転劇を演出した。

ライナー性の打球は左翼ホームランテラスへ一直線で吸い込まれた。「3番右翼」で先発。4-8の6回2死一、三塁の好機。ソフトバンク2番手沢柳の4球目、カウント1-2から外角低めの変化球をすくい上げ、推定飛距離114メートル弾。1点差に迫る3ランだ。その裏の中堅守備に就く際には左翼スタンドの虎党からの熱いコールを受け、帽子を取って感謝した。

「今日のはホームランにカウントしなくてもいいかな、球場の広さとかもあるので」と照れ笑い。それでも手応えは十分だった。「ずっとやっているボールの見極めができているからこそ自分の間合いで打てている。2ストライクから、いい形でとらえられたのはすごくよかった」と納得した。

前日18日には「すごくいい状態ではあるので、1本出れば」と今季1号を予告していた。打撃の調子は確実に上がっている。3回にも2死一、三塁でソフトバンク和田から左前適時打。8-8の8回には中村亮から先頭で中前打を放ち、勝ち越しにつなげた。

今春キャンプでは岡田監督から打球が上がらないことを指摘されてきた。それでも開幕まで10日を切り、調整の成果が表れた。「開幕に向けて100%に持っていくことを目標にしてやっていた。まずまず順調かなと思います」とシーズンを見据える。

オープン戦も残り4試合。「試合数が少なくなってきてチームの勝利もこだわらないといけないので、勝ったのはすごく良かった」と自らのバットで最大5点差の逆転勝利に貢献した。「今日はいい形でしたけど、調子の波をつくらないことを大切にしていきたい」。頼れる中軸として、プロ2年目シーズンを迎える。【村松万里子】

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