慶大・清原正吾選手(4年=慶応)が“今季1号”をかっ飛ばした。

6日、日立製作所とのオープン戦に7番一塁で出場。5回、左腕原田の直球を左翼へ放り込んだ。練習試合では「大学で20本くらい打っていると思います」という本塁打も、年明け後は初。「久しぶりにいい感触でした」という一撃は、走り出しながら自軍の一塁側ベンチに視線を送るほどの確信弾で、4-2の勝利に貢献。打った瞬間に「えぐい」の声が飛ぶ、プロ通算525本塁打を誇る父和博氏(56)ばりの豪快アーチだった。

痛めていた左手小指も回復し、一塁の定位置もほぼ確定。13日に開幕する東京6大学春季リーグに「調子もベストの状態で臨みたいです」と意気込む。ラストイヤーの背番号は「父の背中を見てきて、好きだったので」という第1希望の「3」に決定済み。プロ入りへの夢も抱きながら、チームのリーグ2連覇にまい進する。【金子真仁】