関西学生野球の春季リーグが6日に開幕し、京大が3年連続となる開幕白星発進を決めた。

大学No・1左腕の関大金丸を打ちあぐねる中、両軍無得点の7回2死二塁から4番中村千紘外野手(4年=明和)が外角直球を捉え、先制の右前適時打。これが決勝打となり、リーグ戦18連勝中の左腕に土をつけた。中村は「めちゃくちゃうれしいです。野球をやってきてよかった」と破顔した。

卒業後はコンサルティング会社への就職が内定している中村は「もともと大学で野球を続けるつもりはなかった」といい、入学直後に練習を見学して学生コーチとして野球部に入部した。主にランナーコーチャーを務めていたが、「選手たちが楽しく野球する姿に憧れた」と1年冬に選手転向を決意。今春からチームの4番に座り、「難敵金丸撃ち」で貴重な開幕星をもたらした。3季連続のリーグ最下位のチームが昨秋の王者を下し、好スタートだ。