“加藤貴様お任せ”で快勝させていただきました。日本ハムが2連勝し、19年8月1日楽天戦(札幌ドーム)以来1759日ぶりに貯金を8とした。先発加藤貴之投手(31)が9回101球を投げ4安打無四球無失点と快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。新庄剛志監督(52)はテンポ良い投球に「(自分は)なーーんもしてません。(加藤貴に)お任せっきりで」。首位ソフトバンクとのゲーム差を4・5に詰めた。
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雲ひとつない仙台の空の下、新庄監督の気分もすっきりしていた。「なーーんもしてません。(加藤貴に)お任せっきりで(笑い)。はあ…天気良かったですね(笑い)もうそれぐらいしかないもん」と第一声。「ストライク先行で。打てそうで打てないって言う。ボール1個分外に外したり、内に入れたり。打ちづらいっすよ。(元中日の)山本昌さんが、ああいう感じで。テンポは加藤君の方がいいかな」と絶賛した。
加藤貴は100球未満での完封“マダックス”は果たせなかったが、そんなことはどうでもいい。「その辺は大丈夫。完封してくれたし」と指揮官。この6連戦期間は21日が6人、22日が7人、23日が4人、24日が5人と複数投手をつぎ込んできただけに、1人で投げきる意味は、より大きい。建山投手コーチも「6連戦がずっと続く中、明日は(プロ初登板の)柳川も投げますし。1人で投げきったというのはチーム、ブルペン陣をしっかり救ってくれた」と感謝した。
今季4度目の挑戦で、ようやく到達した5シーズンぶりの貯金8。新庄監督は当初、交流戦前に貯金11を目標に掲げていたが「11まで行かなかったですね。明日勝っても9か。まあまあ。でもね、高い目標持って近いところまでいけたので選手のおかげです」。44試合を消化時点の状況は、就任1年目の22年が借金8、昨季は借金6。この時期の貯金8は、間違いなくチームが進化している証しだ。
4回に、いずれも当たり損ねの3連打で先制し、2点リードの9回2死満塁では五十幡の内野安打などで3点を追加した。パキッと折れたあとにジュワッとおいしく終わる、日本ハム人気商品「シャウエッセン」にかけた「ビッグシャウ打線」は幸いにも鳴りをひそめたが、無安打で勝ち越した前日同様「せこせこ野球」は継続。そつのない新庄流で、しぶとくソフトバンクの背中を追いかける。【永野高輔】
▽日本ハム松本剛(4回無死一、三塁で決勝打となる先制中前適時打)「一、三塁のチャンスだったので何とかランナーをかえしたかった。良い当たりではなかったですが、結果的に先制できてよかったです」
▽日本ハム万波(4回に中前適時打で2点目たたき出す。3戦ぶり打点)「みんなの流れに乗って打つことができました」



