阪神森下翔太外野手(28)が岡田監督の温情に応えた。初回1死一塁でヒットエンドランのサインが出たのに、スイングを途中で止めた(判定は空振り)。中野は盗塁死。絶対に当てないといけない作戦。当然、しかられた。
「バット振らんと。あそこ簡単に見送ったからな」とおかんむりの監督だったが、そこは23歳に3番打者として成長を願う指揮官だ。無死一塁で回ってきた3回。初球にまたヒットエンドランを命じた。「このサインはこういうもの、と分からすためや。(自由に)打つだけじゃあかん。つなぎとか何でもできる(選手の)打順やから、3番は」。今度はミート重視で振りにいった。ファウルになったが「意図を感じ取りました。次は決めたい」と反省と感謝の意を表現した。
初回のミスのあとはきっちり中前打。これがチーム初安打。前日の悪夢を拭う1歩となった。さらに、5回には貴重な3点目となる中前打。適時打は5月3日以来だった。無安打無得点を食らった試合後「たかが1敗」と言った若武者は「引きずっている選手は誰1人いなかった。自分も1本目を打った自覚はまったくなかった」。ミスはあったが、平常心でリベンジに貢献した。【柏原誠】



