<楽天0-5日本ハム>◇25日◇楽天モバイルパーク
トライさんのおかげです。日本ハム加藤貴之投手(31)が、9回101球を投げ4安打無四球無失点と快投。今季2度目の完封で3勝目を挙げた。
100球未満の完封“マダックス”には惜しくも届かなかったが、伏見寅威捕手(34)の好リードと正確無比なコントロールがマッチした“かとらい”コンビで、5シーズンぶり貯金8に貢献した。2連勝で、首位ソフトバンクとのゲーム差を4・5に縮めた。
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マウンドでは表情ひとつ変えることなく淡々と腕を振る“職人肌”の加藤貴だが、普段は心優しいアニキ分だ。チームが遠征中、自身がエスコンフィールドで居残り練習をしている時は、北海道に自家用車を置いていない鈴木、福島ら若手投手陣を、マイカーで送迎する。もし、同乗する若手が取材を受けている間は「じゃあ先に帰ってるわ」と冗談を言いながら、運転席で静かに待っている。
ある日、先発調整に加わったばかりの福島が、投球練習後のサーキットトレーニングの方法が分からず、迷っていると、キャッチボールを終えた加藤貴が、さっと駆け寄り、小気味よくステップを踏みながら、マーカーの間を走り抜けた。“こんな感じ”と見本を見せると、福島はペコリ。その通りにトレーニングをこなしていた。
4月には認定NPO法人「人と動物の矯正センター」へ、継続的な動物保護の支援を目的に年間100万円を寄付することを発表した。自身はポメラニアンの愛犬ポンちゃんを飼っており「殺処分や災害時の迷子犬などの問題を知って、どうしたら人も動物も幸せになれるのか?」と考えたという。後日あらためて「すてきなことですね」と問うと「タイミングがあったので」とぽつり。少ないコメントに人間味があふれる、魅力的なサウスポーだ。【日本ハム担当=永野高輔】



