阪神の「急造4番」近本光司外野手(29)が、追加点をほしい場面でポイントゲッターになった。
6回、森下の内野ゴロで1点を追加し、なおも2死二、三塁のチャンス。1球見逃しからの2球目の直球をジャストミート。一塁中村のミットをかすめてライナーを右翼線にはずませた。2者が生還。近本は軽快に三塁まで到達した。
「(最近)ヒットが出ていないし、得点圏で回ってきて打てていなかった。でもそんなことを考えても変わらないので、思い切っていくしかないな、と」
本来の打撃を心がけての1本。スコアボードに「3」がともる。久しぶりの“波状攻撃”だ。1イニング複数得点は5月31日ロッテ戦の6回以来、58イニングぶり。同3得点となれば5月19日ヤクルト戦の8回に3得点して以来、実に136イニングぶりだった。
チーム事情で4番に座って6試合目。これが初打点だった。打順への特別意識はないつもりでも、不思議と好機に巡ってくる「4番」の重みがあった。
「今までは自分が1番で、7、8、9番でチャンス作って回ってくるのと、1、2、3番で今の打順に回ってくるのはまた違うんだと。そういう打順なんだなというのは感じている。いい経験をさせてもらっています」
本調子とは言えない中、人知れずもがいていた「4番近本」の2打点は、チームにも本人にも大きな意味を持つはずだ。【柏原誠】



