雷鳴と強い雨の中で巨人阿部慎之助監督(45)の顔がほころんだ。

試合前の打撃練習中。三塁側ベンチ横の通路から通算525本塁打の清原和博氏(56)がグラウンドに登場した。5年間、同じ巨人のユニホームで戦った。電撃訪問を受け、握手を交わした。

第64代と第72代の4番であり、時代を築いたスラッガー同志。2人とも傘を手に約9分間、話し込んだ。二岡ヘッド兼打撃コーチも含め、記念撮影した。清原氏が巨人の練習に姿を見せるのは白いスーツで登場した14年春季キャンプ以来、10年ぶりだった。

雷雨で予定より約1時間遅れの午後7時1分に試合は始まった。動かしたのは第89代4番だった。岡本和が1回2死一塁からヤクルト高橋の外角低めチェンジアップをすくい上げた。雨上がりの夜空に高く舞い上がった打球は、左中間席の最前列に着弾した。パワーと技術が融合し、スタンドまで届かせた。7試合ぶりの先制の14号2ラン。試合開始が遅れた中で「今日のような試合は先制点が重要だと思っていたので、先制できてよかったです」とうなずいた。

テレビ解説の清原氏もうなった。「総理大臣と横綱と、巨人の4番は『第何代』って付きますから。相当強い気持ちを持ってないと、バットを振れないと思いますね」と巨人の4番の重みを語った。本塁打王、打点王のタイトルを争う村上、オスナの前で、主砲が貫禄を示した。【上田悠太】

【関連記事】巨人ニュース一覧