巨人阿部慎之助監督(45)が先発井上温大投手の“すき”を見逃さなかった。3回2死一、三塁のピンチの場面で打者佐野への初球だった。外角に外した140キロ直球に激怒した。
杉内投手チーフコーチの袖を引っ張って呼び寄せ、すぐさまマウンドに向かわせた。「初球、明らかに抜いているように見えたからね。『10年早い』って言ってこいって」と伝えた。
試合後、井上本人も「ちょっと1球が軽くちょっと投げてしまって、ボールにするつもりで投げたんですけど、ボール球も強く投げて全力で投げろって言われました」と明かした。
1球、1プレーが勝敗を左右する。後半戦に入り、ペナントレースは佳境へと進む。再開後の最初のカードで2連勝で勝ち越しを決めた。「6番三塁」でスタメンに起用した新外国人モンテスは先制点の起点にもなり3安打猛打賞の活躍。指揮官は「初見の投手ばっかりだけど素晴らしいなと思います」と絶賛した。
8回2死で牧の左翼フェンス際の飛球を途中出場の若林がフェンスに激突しながらのジャンピングキャッチ。チームを救うビッグプレーに「もうすごい貴重な、1つのアウトだった」。2位広島とのゲーム差を2に広げるも「もう、とにかく1個ずつね。やっていきたいなと思います」と次戦を見据えた。
アベ巨人が真夏の戦いで「新風」を吹かせている。



