阪神電鉄は2日、昨年7月に発表した甲子園球場の銀傘(内野の一部座席を覆う屋根)を一、三塁側のアルプススタンドまで拡張する構想の計画内容が固まったと発表した。
総工事費は約150億円で、今シーズンオフから着工し、センバツ100回大会を迎える28年3月の完成を予定する。
甲子園の外周に新たな建物を建設し、銀傘を拡張するスタイルを採用。会見に出席した阪神電鉄の谷本修取締役は「昨今の真夏の猛暑など環境の変化に柔軟に対応していくことが大切。スタンドに一切柱がない観戦環境を実現します」と説明した。
拡張する銀傘につながる外部の建物は地上6階建てで、1階部分はピロティ(通路)で、待機する高校野球の応援団など観客が外周で涼める日陰となる。3階には飲食売店やグッズショップ、5階には観覧エリア、6階には個室観覧エリアなどが予定されている。
甲子園球場は前日1日に100周年を迎えたばかり。この日の発表に谷本氏は「次の100年に向けてというメッセージも込めて。今日から高校野球の甲子園練習も始まります。建設のきっかけが、高校野球とともにある。阪神電鉄の決意として」とこれからの100年を見据えた。
会見に同席した日本高野連の宝馨会長も「大変有意義な素晴らしい計画。連係して高校野球の未来を描きながら、さらなる発展に努めていきたいと考えています」と話した。
材質は昨年の秋に開発された、100%サステナブルなリサイクルされた素材。太陽光パネルの設置も計画する。工事期間も阪神が日本シリーズに進出した場合は開催を予定し、甲子園ボウルやセンバツも通常どおり開催する。



