日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が「ありがとう弾」と銘打った祝砲でチームを5連勝に導いた。1点リードの5回に2戦連発となる8号2ラン。「負けてたら打ってないかもしれない」。この日、夏の甲子園で母校早実が9年ぶりの勝利を挙げた。試合前から「ソワソワしていた」先輩は吉報を耳にして湧いた力を打球に乗せた。「今日は勝ってくれて“ありがとう弾”ですね」と笑顔を見せた。

その1発は球団通算8500号のメモリアル弾となった。「ラッキーですね」。19年5月30日ロッテ戦(札幌ドーム)でも同8000号を放った幸運のスラッガー。当時はプロ通算8本目で、この日は同57本目。節目の間に積み重ねた49本は、高校通算111本塁打の怪物がゆっくりと着実に成長してきた証しだ。

期待が大きいからこそ清宮をほめない新庄監督は2試合連続の4番起用に応えたことには「4番目がしっくりきている…でしょう」と珍しく認めたが、それでは終わらない。「2年前に僕が『痩せろ』と言っていなかったら(8号2ランも)間違いなくライトフライ。ボスのおかげ(笑い)。キレが出ていないから」。

恒例となった愛あるイジりに清宮も「なるほど…そうかもしれないです。その通り」と笑顔。体だけでなく、今は指揮官の言葉で常に気も引き締めることで8月は早くも5本塁打。そんな好循環にチームも乗せられて、貯金は1842日ぶりとなる10に到達した。「夏ってほんとに勝負の時期。満足せずに、もっと向上心を持ってやりたい」。清宮の夏は、まだまだ熱く燃え上がる。【木下大輔】

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