日本ハム松本剛外野手(31)がバースデー勝利に歓喜した。プロ13年目で初めて本拠地で迎えた誕生日に2安打をマーク。自己最長14試合連続安打となった5回の左前打は勝ち越しの起点となり、自ら決勝のホームも踏んだ。チームを引っ張る選手会長の記念日を彩る1勝で、チームは今季4度目の5連勝。19年7月27日以来1842日ぶりに貯金10に到達した。
松本剛が聞き入った。初回の第1打席。連日更新となる今季最多観衆3万2619人が大合唱してくれたバースデーソングを「聞きましたね。(初球が)ストライクでも見逃そうと思っていた。すごくうれしかった」。勝ちたい気持ちが一層、強くなった。
その思いを体現できたのは3-3で迎えた5回。「(武内は)いい投手なので積極的にいこうと思った」。初球打ちで左前打。自己最長14試合連続安打となる一打から勝ち越した。試合終盤はもつれたが、「勝てたことが良かった」。誕生日を勝利で飾ってくれた仲間に感謝した。
チームは5連勝で貯金も「10」に伸ばした中で、選手会長が感心したのは清宮だ。「ミスしてから落ち込むどころか、めちゃめちゃ打っている。ミスした後に打って取り返せるのが野球。それを実行している」。
6日楽天戦でアウトカウントを勘違いして走塁ミスをした清宮だが、その試合を含めて要所での活躍が続いている。「選手間でも厳しい声が多少なりとも出ていた。僕も、あの試合中に『お前、今日負けたらとことん言われるぞ』ってプレッシャーかけていた。そこで打って、勝って、笑いに変えたのは彼の良さ。僕にはできないですね」。
ミスに対するチーム内の意識も高まった。この日も自身を含めて2失策などミスがあったが、取り返そうという強い気持ちがチーム内に浸透しているから盛り返して勝ちきれる。「最後まで、そういう気持ちでみんながいければ」。実りの秋へ、手応えが感じられた31歳の誕生日となった。【木下大輔】



