日本ハムは15日、来季から本拠地エスコンフィールドの内野天然芝エリアにメジャーリーグの複数球場で採用されている人工芝「B1K(batting a Thousand Natural Turf)」を導入すると発表した。
前沢賢事業統轄本部長は内野天然芝部分を人工芝に変更する理由について「一番はやっぱりイベントの多様化だと思いますね。今は天然芝の上に何か置くと、天然芝が死ぬ前提でやらなきゃいけない。人工芝だと、そういった問題がないのが1つ。もう1つは、去年も選手たちが冬場も練習していましたけど、内野は結構気を使って練習してもらわなきゃいけなかった。人工芝になることによって、ほぼ自由に練習ができるようになる。そういった意味ではプラスかもしれません」と説明した。
エスコンフィールドの建設段階から天然芝と人工芝のどちらを採用するかは議論されていた。前沢本部長は「ギリギリまでずっと検討していたけど、人工芝から天然芝にするのはなかなか大変。天然芝から人工芝にするのは、わりかし技術的にそんな難しくないっていうことで、まずハードルが高い方をやってからと今のような形になった。結果、2年たって3年目からは人工芝っていうことに」と経緯を明かした。
また、今後のエスコンフィールドの展望として「少年野球はもっとやりたかったけど、天然芝だと(少年野球の球場の)規格があってないんで、必ず全部(天然芝を)ひっくり返して補修し直さなきゃいけないっていうのがあって、試合数を少なくしていた。少年野球はもうちょっとやれるかなっていうのはあります。また、何かしら違うスポーツをやろうかなと思っています。それも天然芝だと難しいけど、人工芝だとできるっていうところもある」とも話した。
25年シーズンのオープン戦から現状の内野天然芝部分が、23年WBCの決勝の舞台にもなったローンデポ・パークなどでも導入されている最新鋭の人工芝「B1K」に生まれ変わる。工期は約3カ月間を見込んでおり、オフのイベントの合間を見ながら行われる予定。費用や約5000万円だが、天然芝の維持コストと比べて「年間7、8パーセントぐらいは下がると思います。グローライトで(光を)当てていたりするので電力代も含めて。ただ、コストメリットがあるからやるっていうよりは、この球場をさらに使いやすくしていくための1つの手段として決めました」(前沢本部長)。
外野エリアは天然芝を維持する。前沢本部長は「僕はやりたくないですね。外野の天然芝のにおいっていうのは、この球場の1つの特徴でもある。僕は(人工芝にするのは)もう内野が限界かなって思います。また違う事業本部長とかチーム統轄本部長になった時にはどうなるかわかんないけど、少なくとも僕と(チーム統轄本部長の)吉村さんがいる間はないと思います」と断言した。
◆B1K 米ジョージア州に本社を置く「Shaw Sports Turf社」の人工芝。天然芝よりも耐久性が高く、天然芝と同等のフィーリングが得られるという最新鋭の技術が詰め込まれている。快適なプレー環境の実現と選手への負荷を軽減するために人工芝、充填剤、衝撃吸収パッドの3層構造。充填剤にはココナツの殻と繊維を主とする天然素材が採用されている。保水力も高く、安定したコンディションづくりが可能になる。エスコンフィールドのファウルエリアの人工芝も開業時から「B1K」を採用。メジャーリーグでは23年WBC決勝の舞台のローンデポ・パーク(マーリンズ)、チェイス・フィールド(ダイヤモンドバックス)、グローブライフ・フィールド(レンジャーズ)、トロピカーナ・フィールド(レイズ)で敷設されている。



