西武の入団テストが9月16日に実施される。3年連続での実施になる。
編成幹部も勢ぞろいし、フィジカル測定と実技テストが行われる。22年秋の入団テストではモンテル外野手(24=日隈モンテル)が合格し、その秋のドラフト会議で育成指名された。
高校時代は成長痛の影響もあり、1度も公式戦でベンチ入りできず。クラブチーム、独立リーグなどを渡り歩き、西武の入団テストを受験した。
当日のテスト内容は視神経の反応試験や10メートル走など、身体能力にも重きを置いていた。天候の事情もあり、実戦試験ができるか分からない状況。モンテルはそこで自慢の脚力をアピールすべく「二塁への盗塁タイムを測ってください」と編成幹部へ直談判したといい、その積極的な姿勢は入団を果たした今も球団内で語り草になっている。
その22年秋に不合格となり、翌23年秋に合格したのが奥村光一外野手(24)だった。「最初の年と2年目では体重も体脂肪率も全く違いました。自分を追い込んだ1年でした。自分にはテストしかないんだと。2年目は前年のモンテルの脚力などの数値を上回って、自分が全体1位を取れました」と振り返る。
奥村は高校卒業後、大学では「いくらB戦で打ってもAチームに上げてもらえなくて」という不遇。こちらも公式戦でのベンチ入りさえ果たせなかった。就職活動を促されるも、部を去り、独立リーグにラストチャンスを求めていた。23年秋は金子功児内野手(20)とともに合格キップを勝ち取った。
モンテル、奥村、金子功とも育成契約でのプロ入りだ。とはいえモンテルは2年目の今季、春季キャンプから開幕直前までA班に帯同し、ぎりぎりまでアピールした。金子功も走攻守に個性を出している。
そして奥村はこの6月8日に支配下契約を勝ち取っている。野球人生をかけた入団テストのわずか280日後に、甲子園での1軍戦でスタメン出場-。チーム事情もあったとはいえ、奥村はそれをやってのけた。
今年も9月16日に入団テストが行われる。高校3年生、大学4年生、社会人選手、独立リーグ選手はもちろん「監督など関係者から受験を了承されたクラブ社会人チーム在籍者」など、門戸は広い。書類、動画選考の応募締め切りは9月1日に迫っている。【金子真仁】



