DeNAが阪神との勝負の3連戦で2連勝を飾り、7月29日以来1カ月ぶりに勝率5割に復帰した。2戦目を託された東克樹投手(28)が7回8安打2失点の好投で11勝目。昨年8月から続くクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)も31試合連続に伸ばした。打線は6回にタイラー・オースティン内野手(32)が、右翼席へ勝ち越しの22号ソロを放った。3位阪神とのゲーム差は1・5となり、いよいよ虎の背中が見えてきた。
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気迫のこもった105球だった。7回2死一、三塁で阪神森下を中飛に打ち取ると、東は左拳を力強く握り、ベンチ前で女房役の山本とグラブタッチを交わした。「死ぬ気で投げました。本当にこの3連戦がチームにとって、天王山というぐらいの覚悟を持って臨んでいる」。重要な3連戦と自覚しているからこそ、感情むき出しで投げた。
3位阪神との直接対決。「3連敗すれば6・5ゲーム差、3連勝すれば0・5ゲーム差。気合はかなり入ってたかなと思います」。初回、2死から森下が放った飛球を中堅手蝦名が見失い、二塁打に。続く大山に右前適時打を浴び、悔しさをあらわにした。それでも、簡単に崩れないのが東の真骨頂。井上に二塁打を打たれ、なおも二、三塁とするも、佐藤輝を空振り三振に抑えた。最少失点で食い止めた。
ベンチに戻ると、山本が「切り替えろ」と声をかけてくれた。2回以降は持ち直し、7回2失点にまとめた。昨夏から続くQSは31試合に伸びた。「しっかり切り替えることができて、自分らしく試合をつくることはできたかなと思います」と振り返った。
前日のミーティングで、今季残りのスローガンが「勝ち切る覚悟」に決まった。東が粘り、山本が支えた。同点に追いつかれた直後の6回にはオースティンが決勝本塁打を放った。1点差の9回は、森原が3者凡退で締めた。三浦監督は「牧がキャプテンとして、こういう言葉を鮮明に掲げてくれたことによって、より気持ちが1つになれたかなと思います」と、一丸の勝利にうなずいた。
これで7月29日以来の勝率5割復帰。3位阪神とのゲーム差は1・5に縮まった。東はお立ち台で「明日からも試合は続くので、熱いご声援、もっともっとお願いします」。DeNAが上位争いに食い込んできた。【水谷京裕】
▼森原(1点差の9回、代打攻勢の阪神を3人で抑えて23セーブ目)「出し切るものを全部出そうと思ってマウンドに上がりました。選手1人1人、力の限り、僕もみんなに負けないように頑張っている」



