今季限りで現役を引退する西武岡田雅利捕手(35)が、引退試合となったロッテ戦で見せ場を作った。初回のみの出場で、1死走者なしから小島の高めの直球を引っ張り、三塁線を破る痛烈な二塁打。続く野村大の右飛の間にタッチアップし、豪快なヘッドスライディングで三塁を陥れた。「最高な気分ですし、(今季)打率10割で終えられたのはうれしい」。土にまみれたユニホーム姿が輝いた。
明るいキャラクターと代名詞の「送りバント」で親しまれた強肩捕手。13年ドラフト6位で入団し、西武一筋を貫いた。現役生活では膝の故障に長く苦しみ、23年3月には「大腿(だいたい)骨・脛骨(けいこつ)の骨切り術」を受けた。懸命のリハビリを続けるも、自身の誕生日の6月30日までに復帰がかなわず引退を決めた。引退会見では「今はスッキリとした気持ちで引退を迎えられている」と晴れ晴れした表情だったが、その後の試合では涙が止まらなかった。
試合はチャンスであと1本が出ず、ロッテに競り負けた。自身の節目を白星で飾れなかったが、試合後のセレモニーでは笑顔いっぱいに感謝を口にし「ライオンズファンの声援はNO・1です。本当にライオンズが大好きです」とかみしめ、ファンとともに一本締めで締めた。【平山連】
▽西武渡辺GM兼監督代行(引退試合で活躍した岡田について)「今日は100点満点ですね。やっぱり岡田はすごく明るいし、すごく人気者だった。なんとか勝ってウイニングボールを渡したかった」



