輝止まらん4番弾! 阪神佐藤輝明内野手(26)が「バックスクリーン3連発」の記念日に5号2ランを放った。1点差に迫った8回に一時は逆転となる本塁打を右中間スタンドに運んだ。4番に座って2試合目のアーチは昨年8月21日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来、239日ぶりの4番アーチ。チームは延長戦でヤクルトを突き放して連勝。18日からは0・5ゲーム差に迫る首位広島を甲子園に迎える。
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最高潮となった虎党のボルテージに、佐藤輝が一振りで応えた。1点を追う8回無死二塁。清水の低め直球を片手フォローで振り抜き、そのままバットを掲げた。右中間への2ラン。一面黄色で埋められた左翼席からは、割れんばかりの歓声が起こった。
「チャンスだったので。なんとか1本というところで。いい結果になって良かったです」
チャンステーマが鳴りやまなかった。先頭中野の左越え二塁打で始まった同イニング。無死二塁とし、3番森下の左越え適時二塁打で1点差に迫った直後の打席だった。3連打で一気に決めた逆転劇。奮起した後輩を、二塁からゆっくりと生還させた。
今季初となった神宮での一戦。自身にとって昨季打率3割3分3厘、プロ通算でも3割1分3厘と抜群の相性を誇った球場だ。初回にも右前打を放ち、今季4度目のマルチ安打もマーク。25年も変わらない好相性ぶりに、藤川監督からも「打線の中の1つですから。非常にいい活躍だったと思います」とたたえられた。
佐藤輝の1発は5日巨人戦(東京ドーム)以来、6試合ぶり。巨人岡本に並ぶ今季5号で、再びセ・リーグトップに躍り出た。4番としてのアーチは24年8月21日ヤクルト戦以来。開幕15試合で5本塁打を放ったのは、球団生え抜き左打者では1985年の掛布雅之以来だ。
くしくも40年前の4月17日は「バース、掛布、岡田」の甲子園バックスクリーン3連発が生まれた日。その掛布氏からは以前にも三塁手の後輩として、大きな期待をかけられていた。「佐藤(輝)の30発というのは、まずクリアしてもらいたい」。キャリアハイは21年、23年の24発だが、ここまではシーズン47発ペースでアーチを量産。大台突破を予感させる、シーズンの好発進となっている。
延長11回の激闘を制し、チームはヤクルトに2連勝。甲子園開幕カードでやられた2連敗の借りを返し、3カードぶり勝ち越しを決めた。18日からは甲子園に戻り、0・5差に迫る首位広島と3連戦に臨む。「帰ってからも打てるように頑張ります」。元気な主砲が、勢いのまま突っ走る。【波部俊之介】
▼阪神佐藤輝が今季5号2ラン。阪神で開幕15試合目までに5本塁打を放った打者は21年サンズの5本塁打以来。日本人打者に限ると09年金本知憲の8本塁打以来で、生え抜き左打者では85年掛布雅之の6本塁打以来、40年ぶりだ。年間143試合に換算すると47本塁打ペースで、自己最多の年間24本塁打(21、23年)を大きく上回るペースで量産している。
▼阪神が3カードぶり勝ち越し。今季の阪神は敵地で高い勝率を誇っており、7勝1敗で勝率8割7分5厘。セ・リーグでは唯一ビジターで貯金を作っている。一方でホームは1勝5敗1分けと苦戦が続いている。なお、パ・リーグでは今季全チームがビジターで貯金を作っており、オリックスは8戦全勝と無類の強さを誇っている。



