阪神森下翔太外野手(24)が巨人戦4戦連発となる決勝の7号2ランを放った。初回1死一塁。巨人戸郷の145キロ直球を完璧に捉えて左翼スタンドへ運んだ。阪神では99年ジョンソン以来、26年ぶりとなる巨人戦での4試合連続本塁打。掛布&岡田のレジェンドが見守る聖地で、若虎が躍動した。チームは3連勝。2位広島とは1・5ゲーム差と変わらないが、今季最多の貯金7とした。
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森下が笑顔になった。両手でバットを握ったまま高く上がった打球の行方を見つめ、ゆっくり歩き始めた。バットを置き一塁を過ぎた後、阪神ベンチをチラっと見てにやり。ファンが初回から大盛り上がりする中でダイヤモンドを1周した。
「初球のカーブをいい形で見逃せていたのでゾーンだけを意識して打った」
初回1死一塁の1ボールから先発戸郷の内角低め145キロ直球を捉え、左越えに先制7号2ラン。「初回の3点がすごく大きかったと思うので先制点を大切にしていきたい」。同右腕から対戦2試合連続本塁打。99年4~5月のジョンソン以来、球団26年ぶりの巨人戦4戦連発を決めた。
前回5日からの敵地3連戦では初戦の4回に戸郷から同点ソロを放ち、2、3戦目はともに2ランで3戦連続アーチとした。巨人には今季ここまで10試合で打率4割5厘を誇る。7回には1死満塁から中犠飛と、貴重な追加点で1試合3打点。宿敵相手に無類の勝負強さを発揮する。
チームは開幕から巨人と10試合を終えた時点で8勝2敗。球団史をさかのぼっても史上初の勝ちっぷりだ。藤川監督が「特に思い入れが強い対戦カード。タイガースの先輩からずっと教わってきたものがありますから」と話すほど重要な伝統の一戦。この日は掛布OB会長、岡田オーナー付顧問がテレビ中継のダブル解説を務めた。森下の放物線は打倒巨人に闘志を燃やしてきたレジェンドたちが見守る前で、意味のある大きな1発となった。
チームは今季最多の貯金7。2位広島と1・5ゲーム差で首位をキープする。この日も含めてリーグ最多今季7度の決勝打を放つ虎の3番。「次も絶対に勝って、いい形で3戦目にいきたい」。YGマークを前にすると自然と燃え上がる。猛虎の魂を宿す背番号1が、ライバルとの一戦でまた強さを見せつけた。【塚本光】
▼森下が5月5日の7回戦から巨人戦で4戦連発。巨人戦で4試合連続本塁打は23年20~23回戦の末包(広島)以来で、阪神で4試合以上は68年8~11回戦のカークランド、73年1~5回戦の田淵(5試合)76年17~20回戦の田淵、82年10~14回戦の掛布(5試合)91年1~4回戦の八木、99年2~5回戦のジョンソンに次いで6人、7度目。今日の試合で19年14~18回戦のバレンティン(ヤクルト)まで7人がマークした5戦連発の記録に挑戦する。



