阪神森下翔太外野手(24)がしぶとく先制打を放った。

0-0の3回1死三塁。カウント2-2から高めのフォークを差し込まれながら右前へ。7連敗中でも変わらず大声援を送り続けた虎党の歓声が聖地に響いた。

「いい形で(近本が)三塁に進んでもらったので内野も前に行きましたしなんとかバットに当ててコトを起こすことを意識して最高の結果になったので良かった」

セ界の点取り屋のバットから久しぶりに快音が響いた。先制の一打は14日楽天戦の第1打席以来3試合ぶりで17打席ぶりの安打。8回にも近本、中野の適時打に続き左中間へダメ押しの適時二塁打を放った。「自分のスイングをすることを心がけた。三振でも中途半端なスイングはしないように」。打点も13日の同戦以来4試合ぶりだが計2打点で49打点目。変わらず両リーグ単独トップを走る。

セ・リーグとの戦いと変えずに挑む。パ・リーグ投手と対戦する上で違いを感じることは「正直ないです」。勝利のためにやることは同じ。いつも通り毎試合修正する。お立ち台では「交流戦は苦しかった。ここから波に乗っていきたい」。連敗中も3試合連続先制打など結果を残した日もあったが「勝つことが一番」。ついに勝利につながった2打点で交流戦でも13打点でトップへ再浮上した。

終わってみればチーム14安打8得点の打線爆発だったが3犠打、4四球も効果的だった。「凡事徹底」を掲げる藤川監督は「いつも通りやれば必ずどこかでそういうタイミング(8回の猛攻)が来ると思い続けていました」と話した。

ファンは8試合ぶりに勝利の「六甲おろし」を熱唱。森下は「勝ちが全て。このあとの4試合によって順位もすごく違うと思うので気を引き締めていきたい」と力を込めた。この日の球宴ファン投票中間発表では59万6429票で引き続き両リーグ単独トップ。人気を集める虎の3番打者が虎党を喜ばせる。【塚本光】