DeNA三浦大輔監督(51)が、舞台裏や思いを語る「月刊ハマの番長~シーズン5~」。第5回は補強期限の7月に相次いで獲得した新戦力について語った。昨季所属したマイク・フォード内野手(33)の復帰から始まり、元阪神の藤浪晋太郎投手(31)元中日ダヤン・ビシエド内野手(36)が電撃加入。現役時代からの“縁”や期待、そして12・5ゲーム差で追う首位阪神との大逆転Vへ向けた展望を明かした。【取材・構成=小早川宗一郎】
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うだるような猛暑が続く7月。球団はフォード、藤浪、ビシエドと積極補強を敢行した。残り47試合、首位阪神とは12・5ゲーム差。三浦監督は大型連勝を巻き返しの最低条件に挙げる。
「簡単なことではないですが、大型連勝をしないとたどり着けないゲーム差になっていると思います」
鍵になるのは何かと縁のある新戦力。藤浪とは投げ合った試合でプロ初勝利、プロ初安打、プロ初打点を献上。藤浪がプロ入りしたのは13年。三浦監督にとっての現役最後の4年間、登板した阪神戦9試合のうち6試合が藤浪との投げ合いだった。
「よく対戦していた印象です。打席でリーチも長くて本人も打撃が好きで、よく打たれた記憶があります」
初対戦の13年は40歳になる年。10代の若々しい黄金ルーキーの印象は鮮烈だった。調べてみると、投げ合った6試合の戦績は三浦監督の1勝5敗で、藤浪にも10打数3安打と打たれている。
「引退間近の40代で、こっちはヨボヨボでしたよ(笑い)。やっぱり3本もピッチャーに打たれると、打たれたなという印象は残ります。まさか時を経て監督と選手として同じユニホームを着ているとは、あの時は想像もしなかったです。これもすべて縁だと思うので、1軍で投げる日を本人も楽しみにしていると思いますが、自分も楽しみです」
入団前、無所属状態の右腕に監督自らラブコールを送った。
「話すタイミングがあったので、『一緒にやろうよ』と声をかけました」
ビシエドにも縁がある。引退年の16年、来日1年目のビシエドと1試合だけ対戦した。同年の初登板で3打数3安打と打ち込まれ、4回6失点で降板した。
「3の3? 打たれましたね(笑い)。直接接点があったわけじゃないですけど、知人からナイスガイだと聞いていましたし、いい選手だなと思って見てましたから。日本の野球や横浜もよく知っていると思いますし、ドラゴンズで一緒だった京田もいますし、横浜でもう一花でも、ふた花でも咲かせてもらいましょう」
昨季所属し、日本シリーズ優勝に貢献した左の大砲フォードも復帰した。
「7月からですけど、今季ずっといたような、そんな感覚です。シーズンオフが終わって、来日してきたような、それくらいの感じですね」
首位・阪神とは12・5ゲーム差に離されている。自力優勝もすでに消滅。それでも食らいついて大逆転Vをあきらめてはいない。
「オールスター明け(7月26日、同27日)の阪神戦2試合も確かに負けました。ただベンチは最後まで食らいついていく空気感で戦えていました。その空気感を持ち続けて、1試合1試合勝ちにつなげていかないといけないと思います」
昨年の日本シリーズ優勝から、球団としても常勝軍団へ向けて勝負のシーズンと位置付ける今季。新戦力とともに大逆転Vへ全力を尽くす。



