快投した楽天藤井聖投手(28)に笑顔はなかった。8回途中6安打1失点でチームトップタイの5勝目。しかし、試合後は険しい表情を浮かべた。
「今日は絶対、9回投げたいと思っていたので、あの連打は非常にもったいないなと思いますね」。8回に広岡、麦谷に連打を浴びて無死二、三塁。続く宗の二ゴロの間に1点を失い降板。昨季から続くオリックス戦の連続無失点は23イニングで止まった。
試練の立ち上がりだった。初回、いきなり先頭麦谷に死球を与えた。それでも、続く宗は遊併殺。2死から連打を打たれたが、最後は若月を捕邪飛に打ち取った。2回から6回まで無安打投球。7回までスコアボードにゼロを並べた。プロ初完投初完封も見えていたが「いけると、まあ、先は見ないようにしてたんですけど、いきたかったなという思いはありましたね」と振り返った。
3位オリックスに5連勝し、ゲーム差を2に縮めた。7月16日の同戦でも自己最長の8回を無失点と好投した左腕は「この2試合は絶対落とせないという話だったんで。昨日、古謝がいいピッチングしたんで、僕も負けてられないなという思いで。勝てて良かったです」。チームを勢いづける98球だった。【山田愛斗】



