虎党のみなさん、優勝を後押ししてくれてありがとう! 阪神近本光司外野手(30)が優勝明け初戦となったDeNA戦(甲子園)でファンに感謝を伝えた。登場曲を第2打席から嵐の「感謝カンゲキ雨嵐」に変更。打っては御礼のマルチ安打でセ最多の144安打とし、同じくトップを走る盗塁、最高出塁率の3冠に前進した。試合は0-3で完敗したが、超満員の甲子園はVの余韻たっぷり。さあ今夜から景気づけの快勝連発といこう!

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近本は感謝を込めて、打席に立った。7日の広島戦でプロ野球史上最速のリーグ優勝を決めて迎えた最初の試合。その初回先頭で初球を捉えた。阪神が苦手とするDeNA先発ケイが投じた内角への150キロ速球。「初球からいくつもりはなかった。初球からいかないといけないピッチャーではない」。狙ってはいなかったが、タイミングを合わせて反応した。いきなりの快音を響かせて左前打。歓喜の余韻に浸るる虎党が、早速飛び出した“優勝御礼ヒット”に歓声を上げた。

打つだけではない。サプライズで第2、3打席の登場曲を変更した。3回2死走者なし。甲子園では耳なじみのない歌が響いた。嵐の「感謝カンゲキ雨嵐」だ。虎党はSNSで「優勝の感謝? うれしい」、「ファンへの感謝が伝わるね。ありがとう」などとすぐに反応して喜んだ。

「優勝したら変えようと思っていました」

ファンに感謝を伝えるための粋な選曲。23年のリーグ優勝後にも考えていたが、タイミングが合わず、変えられなかったという。2年後のV奪回で、抱いていたプランを実行することができた。嵐は来年5月での解散を発表しており、同曲はライブの最後に披露されることも多い。「そういった意味で、優勝を決めた後はまた違うものでもいいかなと思いました」。同グループの解散前では最後となるリーグ制覇。この日も超満員で甲子園を埋めた虎党へ、近本流で感謝を伝えた。

御礼安打も1本では終わらない。初回の難敵ケイ撃ちに続き、9回も先頭で伊勢から投手への内野安打。今季39度目のマルチ安打で、完封負け試合でも最後までファンを楽しませた。

シーズンは残り16試合。144安打、28盗塁はリーグトップで、現在6位の最高出塁率を合わせた打撃3冠も射程圏だ。その先にCS、日本シリーズも控える。「コンディションと調子をポストシーズンに向けて、合わせられたらいい」。完敗でも温かい拍手を送ってくれたファンへ「感謝カンゲキ」。アンコールに応えるべく、日本一への旅を続ける。【塚本光】

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