DeNA打線が、日米通算200勝まで1勝としている巨人田中将大投手(36)を打ち砕いた。両軍無得点の6回2死一、二塁、石上泰輝内野手(24)が初球の136キロスプリットを捉えて右翼越えの2点適時二塁打。7回1死では度会隆輝外野手(22)が2番手船迫から2試合連続本塁打となる6号ソロでリードを広げ、CSホーム開催の権利をかけた直接対決2連戦で2連勝を収めた。4連勝で7月3日以来2カ月半ぶりに貯金生活に突入し、8月2日以来1カ月半ぶりに2位に浮上した。

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独特の雰囲気が漂う横浜スタジアム。目の前で、巨人田中将に歴史的な1勝を献上するわけにはいかない。だが、5回2死満塁では度会が左翼丸に、6回先頭では筒香が中堅キャベッジに、いい当たりをことごとく好捕された。両軍無得点と緊迫感のある試合を動かしたのは、2年目の石上だった。6回2死一、二塁、初球136キロスプリットに迷いなく食らいついた。ライナーで右翼へ飛んだ打球は、中山のグラブをはじいた。「とりあえず全力で走ってた。歓声を聞いて落ちたことに気づきました」と必死に先制2点適時二塁打をもぎ取った。

01年生まれ、2年目の若武者。田中将とは12歳下で「学生の時からテレビで見ていた人だったので、対戦できるのはすごく楽しみでした。コントロールが良くて難しいボールに手を出したら自分が後手に回るんじゃという印象を受けました」とベテランの技術に感服。その上で四球、左前打、先制の2点適時二塁打と打ち砕いた。

奇跡の超速カムバックだった。8月29日の中日戦で三塁にヘッドスライディングした際に右手小指を骨折。「右小指MP関節橈側(とうそく)側副靱帯(じんたい)付着部剥離骨折」で登録抹消されたが、最短10日でスピード復帰した。故障箇所がプレーに影響の出にくいラッキーな部位だったという。「多少の違和感はありますけど、プレー自体に痛みはなくできている」とグラウンドを駆け回る。

さらに7回1死では度会が2番手の船迫から2試合連続本塁打となる6号ソロでリードを拡大。ともに2年目と若い2人の活躍で、CSホーム開催の権利をかけた直接対決2連戦で2連勝を収めた。チームも4連勝で7連戦は6勝1敗。「みんな必死でベンチの雰囲気もいい。クワ(桑原)もトバ(戸柱)も出てなかったとしても声を出しながら最後まで戦ってると思います」と三浦監督。2位浮上、貯金復活と好材料がそろう。ノリに乗ったDeNAは強い。【小早川宗一郎】

【動画】DeNA石上泰輝2点適時二塁打 巨人中山のグラブに当たりボール転がる間に2者生還