今季限りで引退する阪神原口文仁内野手(33)が30日、兵庫県西宮市内で引退会見に臨んだ。

帝京から09年ドラフト6位で入団して阪神一筋16年目。会見の途中、これまでのプロ生活について質問が飛ぶと、思わず声を詰まらせた。

「1軍に上がるまで長いことかかってしまった。ケガや育成落ちを経験して、球団が契約してくれたのが大きくて大好きな野球を続けて、なんとかタイガースの優勝に貢献したいと若手の時からそういう気持ちで志高くやっていた。その部分では目標を持ち続けて、1人で鳴尾浜で…練習…」。思いがこみ上げ、言葉を詰まらせ、涙声で印象に残るシーンを思い返した。「やっぱり初ヒットです。長くかかったので。1本目は。病気から復帰しての1本というのは、あの球場にいたからこその。特別な瞬間でした」。19年にステージ3の大腸がん手術、リハビリを乗り越えてグラウンドに帰ってきた不屈の男。一言では表せない歩みがあった。

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