阪神藤川球児監督(45)が熱意をほとばしらせた。監督経験もある和田氏をヘッドコーチに据える異例人事。そこに込めた意味を語る中で「連覇」と連呼した。球団史にチャレンジする並々ならぬ決意だった。
地元高知で行われている秋季キャンプは第2クールに入った。午前はブルペン、昼からは打撃練習に熱視線を送った指揮官。「連覇をするために、とずっと考えていて」と切り出すと止まらなくなった。「90年間、1度もできなかった連覇(2リーグ制後)。阪神タイガースの91年目に、90年の歴史を生かすためにも。歴史がそう教えてくれていると信じて進みます」。10分超で連覇のワードを6度も使った。自らの胸に刻むとともに、チームに関わる全ての人に送るメッセージだった。
1年目でリーグ優勝を果たしたが、手綱はさらに強く握り直している。「いつも言いますが、順調を疑わないといけない」「毎日変わり続ける。それが組織」と厳しい言葉を並べた。
前日5日には来季の日程が発表された。開幕は東京ドームで巨人と対戦。「昨日、阿部監督が言ってました。『チーム作りをしています』と。阪神タイガースも全く同じ状況です。自チームをどう作り上げるかが一番大事。変わりません。とにかく連覇が非常に重要なんです。そのために1歩1歩進まなければいけない」と敵将のコメントを引き合いに、足元を見つめた。戦力の発掘、底上げ、チーム編成など、やるべきことは山積み。1年の激闘が終わってまだ1週間だが、タスクをこなしていくことしか頭にない。【柏原誠】
◆監督経験者のヘッドコーチ 最近では伊東勤が04~07年に西武、13~17年にロッテを指揮し、19~21年に中日ヘッド、森脇浩司が13~15年オリックス監督、22年ロッテでヘッド、平石洋介が19年楽天監督、23、24年に西武ヘッドを担当したケースがある。監督を務めた球団に復帰したのは、広島の三村敏之(94~98年監督→04、05年ヘッド)や、阪神では金田正泰(60、61年監督→72年ヘッド)がいる。



