次の夢は3軍設立-。来季5年目の指揮を執る日本ハム新庄剛志監督(53)のドキュメンタリー「新庄剛志・球界のアンチテーゼ~2025 ライバルとの劇戦の記憶~」が、12月14日(日)午後10時からCSフジテレビONE、FODで放送・配信される。すんなり監督続投を発表した背景、リーグ優勝へのシナリオ、未来の夢…フロントランナーが余すところなく本音を明かした。
◇ ◇ ◇
新庄監督の心持ちは、1年で大きく変わっていた。晩秋のソフトバンクに歯が立たない悔しさが、続投の決め手になった昨年。今年は短期決戦に向かう前に、アッサリ続投を発表した。「2位で日本シリーズ行くって、情けなくね? まぁ、僕は思いましたよ」。パ・リーグ制覇。来季の明確な目標達成に向けて、2つの腹案を用意している。
「ノーアウト、ランナー一塁でライト線にヒットを打って、一、三塁を作れるチームになったら100勝近くする。来年のキャンプでは、その練習をものすごくしたい」
「開幕1カ月ぐらいして、1番から6番までは固定したい。もう、してもいい時期かな。5年目ですから。キャッチャーはキャッチャーで固定した方が、やっぱりいい」
代名詞となった奇襲と臨機応変からの脱却。「ロッテは強いと思います。サブロー監督、西岡剛くん。野手が伸びる。下手したら、オールスターくらいまで上にいるんじゃないか…恐ろしいチームではありますね」。自軍の成熟に応じて戦う術を変え、混戦を抜け出す青写真を描く。
勝負眼より広い、複眼でも先を見ている。10月11日、オリックスとのCS初戦。中継ぎ宮西にゲームの継投を任せた。翌日のメンバー交換時、審判に「ハッキリ言いますけど、メンバー外の人が采配するのはダメなんで」と叱られた。「前例のないことをやって、怒られて、また違うことをするという」と笑い、真相を打ち明けた。
「彼は将来、必ず指導者なので。指導者になりそうな選手を育てるのが、僕の仕事。『あのコーチいいよね』と引っこ抜かれるコーチをつくるのも、僕の役目。それはプロ野球のため」
次の目標も捉えている。4年前の就任会見で「夢を5、6個、かなえてきた。もうないです」と言った。チームを鍛え、紙一重の勝負ができるようになった今、変化が生まれた。
「僕が終わった後、どんだけ強いチームを作るか。基本、育成が好き。3軍を作りたいです。2030年に(北海道に)2軍が来ますよね。同時に、3軍も入れたい。ドミニカにキューバ、プエルトリコとかの、18歳から20歳くらいの選手を15人くらい見つけて。3軍から2軍を飛び越えて、1軍登録して。6番あたりで使ってみたい」
夢追い人に乗って。ファイターズ好きにとって、夢の時間がまだまだ続くかもしれない。【宮下敬至】



