裏切らない男が安定のスタートを切った。侍ジャパンメンバーの阪神石井大智投手(28)が7日、春季沖縄・宜野座キャンプで行われたシート打撃に登板し、打者3人を17球で抑え込んだ。ともにWBCを戦う侍ジャパンに選ばれている佐藤輝明内野手(26)とも対戦し、直球で中飛。試行錯誤を続けるフォークに手応えもつかみ、本番へここからさらに状態を上げていく。
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大勢のファンが集まった宜野座で、夢の「侍VS侍」が実現した。石井が島田海吏外野手(30)、キャム・ディベイニー内野手(28)を打ち取り迎えた3人目。打席に立ったのは、3月に一緒にWBCを戦う佐藤だった。3球で追い込むと、最後はフルカウントから直球を投げ込み、中飛に打ち取った。「僕は入るかなと思いました。風もあったので」。特大の当たりにそう振り返るも“勝利”。見応えたっぷりの対決に、週末で詰めかけたファンも惜しみない拍手を送った。
WBCへ向けて今季初のシート打撃に登板。打者3人を17球で完璧に抑え込んだ。この日使ったのはWBC球。ここまでのブルペンでもNPB球とともに併用してきたが「難しいです。非常に」と率直に現状を語った。
「リリースの瞬間にずれる時もあったので。そこで、なんか逆に自分でひっかけて(意図的に)ボール球にしたみたいな球があった。今日は新品で投げていたので、(WBCで)多分それは絶対ない。もうちょっと、泥でもんで出てくると思うので。今日以上に滑ることはないと思いますけど」
まだ慣れないボールでも、しっかりリスクを回避。安定した球速も出しながら、抑え込むのが虎が誇るリリーバー。安定した球速も出し「良かったと思う点と、まだまだ詰めていかなきゃいけないところがあるので。実際の大会の試合までにはしっかり仕上げたい」と冷静に話した。
一方で手応えをつかんだのは、試行錯誤を続けてきたフォーク。佐藤への6球目に投じ、ハーフスイングで惜しくもボールとなったが納得の球だった。「フォークはすごくいい落ち方してましたし。そこはすごく手応えを感じました」。受けた坂本も「いいところには来ていた。その後、輝と3人でどんな感じかっていう話もしたので。そういうので積み重ねていけばいいんじゃないですかね」と話し、“侍談議”をさらに精度向上につなげる。
この日はピッチコムも使用し、着々と世界の舞台へ準備を整える。昨季は50試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した虎のミスターゼロ。「まあまあ。これからっすね」と話す姿が心強い。【磯綾乃】
▽阪神ディベイニー(石井と対戦して)「真っすぐがすごく威力もあって、伸びもありましたし、変化球もキレもあってすごい。最初の対戦の相手としてはすごく大変な相手でした。すごいピッチャーだなと思いました」
<石井の投球結果>
◆島田
ボール
一ゴロ
◆ディベイニー
見逃し
ボール
ファウル
ボール
ファウル
ファウル
空振り三振
◆佐藤輝
ボール
見逃し
空振り
ファウル
ボール
ボール
ファウル
中飛
計17球



