意図せず“厄払い”になったのかもしれない。試合前の練習中、日本ハム新庄監督の一言に報道陣がざわついた。自ら歩み寄ると、こう言った。「20年前の今日、オレ引退発表したんだよね。だから今日、引退発表しようかな。そうしたら日本一になれる(笑い)」。どよめきだけを残し、笑顔で練習チェックのためグラウンドへ去った。

06年4月18日の東京ドーム、オリックス戦の2回に2号ソロを放った。報道陣に配信した広報メールのコメントは「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」だった。球団首脳ですらメール配信の直前まで知らなかったサプライズの引退宣言。7回には金子千尋から満塁弾を放った。この年、チームはリーグ優勝。自身初出場の日本シリーズで日本一を達成し、ユニホームを脱いで「新庄劇場」の幕を閉じたのだが…。

20年後は「冗談、冗談(笑い)。懐かしいな~と思って。セラフィニから打って。で、金子君から満塁ホームラン打って。わ、もう20年経つんだ~と」。ブラックジョークの効果か? チームは鮮やかな逆転勝ちで、今季ワーストの4連敗を免れた。【中島宙恵】

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