阪神に激震が走った。26日の広島戦(甲子園)後、近本光司外野手(31)が兵庫県内の病院で「左手首の骨折」と診断された。全治は発表されていないが、プロ入り初の長期離脱を余儀なくされる可能性が高まった。試合は1-0勝利で13日ぶりに首位を奪回したが、不動のリードオフマンを襲ったアクシデントは深刻だ。
近本は8回、広島左腕の高の151キロを左手首付近に受けた。その場でしばらく動けず、代走を送られて交代。試合途中に引き揚げる際は「何も言えない」とコメント。藤川監督は「当たりどころがいいとは言えない」と心配していた。
故障が少ない選手で知られ、入団以来7年連続規定打席に到達。23年7月には死球で右の肋骨(ろっこつ)を骨折。20日後に復帰して優勝に貢献した。だが今回はスピード復帰がかなうかは不透明な状況。当面はSGLでリハビリを行う。
盗塁王6度、最多安打1度と昨年まで全シーズンでタイトルを獲得してきた。ともに5年連続となるベストナイン、ゴールデングラブ賞中とまさに攻守の要だ。国内FA権を行使せずに5年契約を結んだ今季も全24試合に「1番中堅」で出場。リーグ2位の6盗塁を決めていた。
阪神では前日25日に森下が左手首に投球を当てられた。幸い、森下は無事だったが、藤川監督は2日続けて主力が死球を受けたことに「相対的に見てちょっと多いね。野球を守らなければいけないのでこちらもグッと我慢をしていますけど、多いね」と語った。11死球はDeNAの12個に次ぐリーグ2番目の多さだ。
阪神は直近3年で2度リーグ優勝しているが、主力が安定して出場していることが強みだった。今年は春季キャンプでリリーフエース石井が左アキレス腱(けん)を断裂。今季中の復帰が難しくなっている。
近本が長期離脱となれば大きな戦力ダウンで痛手となる。リーグ連覇へ、4月にして試練に見舞われた。



