阪神坂本誠志郎捕手(32)の死球に一瞬、場内がざわめき立った。
8回の先頭でルーキーのサイド右腕・田和廉投手(22)のスライダーがすっぽ抜け、腰あたりをかすめた。坂本は痛そうなそぶりは見せず、防具を外して一塁に歩いた。ベンチの藤川球児監督(45)も落ち着いた様子でコーチ陣と話しながらグラウンドを見つめていた。
阪神が2点を追う展開の8回の先頭打者。曲がり球の明らかなすっぽ抜けで、意図的ではないことは明らかだった。
前日4月30日のヤクルト戦(神宮)では岡城快生外野手(22)が死球を受けた瞬間に、監督がベンチを出た。続く森下翔太外野手(25)がフルカウントから内角高めの球に倒れ込みながらよけると、再びベンチを出た。コーチ陣も後に続き、両軍の選手もベンチから出てきて騒然としたが、藤川監督は笑顔で球審に対して「代走」のジェスチャーを見せた。
素早くグラウンドに出てきたヤクルト池山隆寛監督(60)が阪神サイドに何度か帽子を取って謝り、事が収まった。
阪神では4月26日の広島戦(甲子園)で近本光司外野手(31)が左手首に死球を受けて骨折、離脱が決まったばかり。その他にも死球が相次いでいたことに監督が苦言を呈していた。



