ヤクルト高梨裕稔投手(34)にとって自分の“家族”が腕を振る意味の一つだ。今年で35歳、プロ13年目となる右腕。長男は現在3歳で今年4歳になり、次男は4月28日に1歳になったばかりだ。「上の子は少しずつ(高梨が)何をやっているかわかってきているけど下の子は全然わかっていないと思う。わかるぐらいまでは頑張りたい」。少なくとも2人の息子が父の仕事を理解するまでは投げ続けることが目標だ。
3歳の長男は高梨がどんな仕事をしているかまではまだだが、野球をしていることはわかっている。「練習しよー!」と声をかけられる。ボールを投げたり捕ったり-。家族は「頑張ろう」と思える存在だ。
4月末ごろ、2児の父としても奮闘する高梨にあることをたずねた。記者の私の親戚の1歳になる子に何をあげたらいいか相談。「いま使うものは親がそろえていることも多いから、1歳半とか少し先で使える服や知育玩具や、普段(親が)自分たちで買わないような少し高い服とかがいいんじゃない」。予算、プレゼントを受け取る子ども、両親の気持ちをよく考えた、ありがたい提案だ。人柄が良く、論理的に思考する力が強く、思いやりもある右腕。投球、チームの勝利にもつながるこの力を生かし、今後もマウンドで勇姿を見せ続ける。【塚本光】



