西武2軍は25日時点で、27勝20敗でファーム・リーグ中地区の2位にいる。首位の1軍と同じ貯金7。チーム全体の流れの良さが、こういう数字にも表れる。
1軍の中だけでも先発陣ならびに打撃陣は競争が活発な状況にあり、2軍の選手たちも必然的にレベルが引き上げられている。
中村剛也内野手(42)と炭谷銀仁朗捕手(38)のベテラン組でさえまだ1軍のチャンスがない中、ドラフト5位の高卒ルーキー横田蒼和内野手(18=山村学園)の奮闘が光る。ここまで30試合に出場し、主に三塁を守って101打席で打率3割0分5厘。2軍レベルでは堂々と戦っている。
当初は6番や7番で起用されることが多かったが、このところ2番打者としてのスタメン起用も。5月上旬には10打数5三振と調子を落とした時期もあったものの、その後は1試合4安打や長打連発など、息を吹き返してきている。
長いシーズン、主力選手にも必ず好不調の波が訪れる。不意のアクシデントもありえる。そんな中で、やや伸び悩んでいる村田怜音内野手(24)や蛭間拓哉外野手(25)が徐々に調子を上げている、または安定させているのは心強い。
育成契約4年目の是沢涼輔捕手(26)は春季1軍キャンプを完走しながら、3月末時点での支配下登録には至らなかった。打率7割2分7厘の3軍は“卒業”の域で、2軍でも打率2割7分9厘と及第点。3連戦に一度ペースのスタメンマスクでアピールを続け、夢をつかみ取れるか。
投手では育成3年目の川下将勲投手(21)がすでに先発で5勝を挙げている。細身ながら、左腕からのスピンの効いた直球は140キロ台中盤に届き、独特の緩急も効果的。菅井、冨士、佐藤爽と続く育成出身左腕の系譜に並べるだけの勢いが出始めている。
同じく高卒3年目の杉山遥希投手(20)はプロ1年目、2年目と1軍で先発チャンスを得ながら、生かし切れず。今季はフォームや攻め方のスタイルも変え、すでに2軍では5月時点で2完投勝利。1軍の先発枠に入り込めるだけの力を蓄えていく。
大手術からの1軍復活を目指す背番号127、森脇亮介投手(33)はここまで16試合16イニングに投げ、防御率0・00(失点2、自責点0)。最近はクローザー役も増えてきたさらなる球速上昇を図りながら、念願の支配下復活へのアピールを続ける。前巨人の高橋礼投手(30)も15試合にリリーフ登板で防御率1・29。変化球強化をテーマに奮闘を続けている。【西武担当=金子真仁】



