勝ち負けを超越したところで、西武平良海馬投手(26)がプロ野球のすごさを伝えた。神宮でのヤクルト戦は150キロ台中盤の直球がうなりを上げ、6回までノーヒットノーランを狙える投球を展開した。「(記録の意識は)全然なかったです。何とか抑えられて良かったです」。8回2安打無失点。パ・リーグ序盤で防御率0・80をマークした能力を、セ界にも余すことなく発揮した。

「ピッチングに関しては」と言ったのは「もう、バッティングすね」と交流戦への楽しみの中心が打撃にあったから。練習では130メートル級の放物線を描いた左の強打者は、第1打席で豪快な空振り三振でスタンドをわかせると、第2打席では見事にプロ初安打となる右前打。「全打席本塁打」を野望にしていた男は「相手投手の動画を長い時間見ることができていたので、ヒットにつなげることができたと思います」と胸を張って振り返った。

9回2死から甲斐野がヤクルト・モンテルに同点本塁打を浴び、平良の勝利投手はなくなった。それでも渡部聖弥外野手(23)の決勝適時打で延長11回の末にチームは勝利。西武が都心の夜を大いにわかせた。

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