巨人則本昂大投手(35)が初の凱旋(がいせん)登板で勝利を収めた。古巣楽天相手にかつての本拠地・仙台で7回途中7安打2失点。今季先発陣でも、個人でも最多の126球の熱投で、王手をかけていたNPB全12球団からの勝利を達成した。

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「もう、自分は巨人の一員になっているんで。相手の事を思ってばかりではいけない」。試合後に則本がかみしめるように言った。

楽天時代から目をかけてきた荘司との投げ合いだった。22年ドラフト1位の右腕に、楽天のエースに成長してほしいと願ってきた。23、24年はともに先発ローテを組み、自身が抑えに転向した25年からは後輩の勝利のために腕を振った。

いまでも「特別な感情はある」と明かす。ただ同時に「試合が始まれば、相手の打線をどう抑えるかに集中している」と感情を排した。「明日、会えたら話をしたいな」とマウンドを降りて、思いやった。

13年間を過ごした球場、チーム。荘司に限らず、特別だが、いまは新たな仲間がいる。登板前夜は、同じく楽天から移籍した田中将の主催で、投手陣で焼き肉へ。「めちゃくちゃに楽しかった。本当にバカみたいに笑って、バカみたいに食って」。この日は7回に今季最速151キロを出したが、「そのパワーのおかげで出ました」と破顔した。

両軍のユニホームを着たファンが見つめたお立ち台から、伝えた。「巨人のために、巨人を応援してくださるファンの方のために頑張ろうと思ってマウンドに上がったんですけど、やっぱり仙台は好きなので楽しく投げることができました」。過去もいまもかみしめた1勝だった。【阿部健吾】

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