阪神が「伝統の一戦」で連敗を阻止し、再び巨人に並んで同率首位に立った。先発の才木浩人投手(27)が、7回5安打無失点の好投で5月24日巨人戦(東京ドーム)以来の6勝目。
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才木には遮断する思考がある。一般的に主力、特に才木のようなエース格の選手は「自分がチームを引っ張る」「自分がやらないと」という自覚が自然と芽生える。才木の胸中も同様だが「そういう考えは雑音」とあえて切り離してきた。
理由はシンプルだ。「自分のやるべきことをしっかりやる。それが結果的にチームを引っ張る形になるじゃないですか」。今季15登板のうち「試合を壊した」とKOされたのは3度。メカニックのズレが大量失点につながってしまったが、見事に修正した。最後にKOされた6月9日のソフトバンク戦以降は4試合で防御率0・69。背負い過ぎず足元を見つめ、安定感を取り戻した。才木流マインドで今年はチームに貢献している。
今カード前の投手練習、巨人との首位攻防3連戦に対する意識を問われ「…今って首位っすか?なるほど…。いや特に考えてないです」と冗談ではなく本気で語っていた。口癖のように「まずは自分のやることをやるのが一番かな」と話してきた右腕。今は目の前のバッターに1点集中。高橋、村上と並ぶ虎の先発3本柱の一角はそういう男だ。【只松憲】



