阪神工藤泰成投手(24)が自己最速を更新する163キロをたたき出した。2死満塁でサンタナへの初球に自己最速を2キロ更新。球団最速タイで、日本人では同最速を記録した。

「(球速は)ベンチで知りました。そんな出てたんだと(笑い)。出たのはうれしいですけど、もっと磨きをかけていきたい」

絶体絶命のピンチで160キロ台を連発した。1-0の8回に2番手でマウンドへ。先頭のヤクルト中村悠に中前打を浴び、味方の失策と四球で無死満塁。「今回は点を取られる前にギアを上げた」。続く岩田を2球連続160キロで追い込み、最後は強烈な投ゴロを自らの体に当てながら冷静にホームに送球して1死。セデーニョはカットボールで空振り三振。サンタナへの初球「163」の表示に場内がどよめいた。最後は161キロ高めで空振り三振。雄たけびを上げた。

岩田以降に投じた9球の直球はいずれも160キロ超え。1球ごとに声援は大きくなり、甲子園は虎党の熱狂に包まれた。

2年目の今季は26試合に登板して防御率1・69。「無死一、二塁のところで勝負したかったんですけど、ボール(四球を)出してノーアウト満塁にしてしまったのは自分の力不足」と反省を忘れなかった。若き剛腕がまた一つ信頼を勝ち取った。【村松万里子】

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