観客も両軍ベンチも息詰まる接戦だった。スコアボードには「0」が並んでいく。固唾(かたず)をのんで見守る試合展開、流れを変えたのは4番の1発だった。0-0の7回1死一塁で佐藤輝明内野手(27)が先制&決勝の18号2ラン。好投していたヤクルト吉村からバックスクリーン右に鮮やかなアーチを描いた。

「修正しながら最後はいいバッティングが出来たと思います」

2回先頭の第1打席、やや高めのカットボールを中堅に運んだ。インパクトの瞬間はアーチを思わせる軌道だったが失速。中飛に倒れ「(調子が)悪くはないなかで仕留め切れていなかった」と首をひねったが、第3打席でうっぷんを晴らした。

2試合連発は今季初めて。左打者に不利な甲子園で記録したことに価値がある。4番の豪快アーチで本拠地は一気にボルテージが上がった。大山の2者連続アーチまで呼び込み大歓声。工藤に待望のプロ初勝利をプレゼントし「すごくいいピッチングをするので頼もしいです」と感謝した。本塁打キング争いはトップの森下に4本差。三冠王の筆頭候補が少しずつ波に乗ってきた。【只松憲】

【動画】これぞ4番 阪神佐藤輝明がバックスクリーンへ先制2ラン 被弾ヤクルト吉村がっくり

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