野球日本代表「侍ジャパン」の次期監督としてプロ野球ロッテ元監督で野球解説者の井口資仁氏(51)の就任が最有力であることが17日、分かった。5月末に契約満了で退任した井端弘和前監督の後任。正式決定すれば、ドジャース大谷も出場に意欲を見せる28年ロス五輪での金メダル獲得へ向け、MLBと太いパイプを持つ初のメジャー経験監督が誕生となる。
◇ ◇ ◇
今年3月のWBCでベスト8に終わった侍ジャパン。次期監督の選考にあたり、NPB関係者は理想の監督像として「MLBを経験していること」「国際大会を経験していること」「データに強いこと」などを条件を挙げていた。
井口氏は青学大時代の96年にアトランタ五輪で銀メダルを獲得。プロ入り後は、ダイエー、ロッテで3度の日本一を経験。MLBではホワイトソックスとフィリーズでワールドシリーズを制覇した。指揮官としても18年から5年間にわたりロッテ監督を務め、データを駆使した戦略を推し進めており、まさに条件すべてに合致する適任者といえる。
2大会ぶりに野球種目が復帰する28年ロス五輪に向け、ドジャース大谷も「代表戦はもちろん、リベンジというか挑戦したい」と意欲を示していた。MLBと太いパイプを持つ井口氏の存在は、大谷らメジャー組の招集交渉や編成面においても大きな力となる。大谷とともに悲願の金メダル獲得を目指すロードマップが描かれる。
井口氏は6月14日に都内で行われたイベントに出席した際、次期監督候補となっていることについて言及。「もしオファーがあれば、責任の重い仕事ではあるが興味はある」と話していた。正式決定となれば、11月に開催されるアジアプロ野球チャンピオンシップから指揮を執ることになる。
◆井口資仁(いぐち・ただひと)1974年(昭49)12月4日、東京都生まれ。国学院久我山-青学大。青学大では東都リーグ通算最多の24本塁打を放ち、4年時に96年アトランタ五輪代表で銀メダル。同年ドラフト1位でダイエー入団。01、03年盗塁王。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各3度。99、03年の日本一に貢献し04年限りでダイエー退団。ホワイトソックス入団1年目の05年、2番・二塁に定着してチーム88年ぶり世界一に貢献。フィリーズ-パドレス-フィリーズを経て09年ロッテ移籍。日米通算2254安打、295本塁打。17年に現役引退し、翌年からロッテ監督。22年シーズンで退任した。現役時代は178センチ、91キロ。右投げ右打ち。
日本野球機構(NPB)のコメント 侍ジャパンの次期監督人事につきましては現在選考の途中であり、現段階ではコメントは差し控えます。正式に決まり次第、速やかに公表いたします。



