阪神の新外国人デルミス・ガルシア外野手(28=四国IL高知)がNPB初安打を満塁本塁打で飾った。8点を追う8回無死満塁から、マルセリーノの甘い変化球を左翼席上段へ。大敗の中での光になった。2位巨人とのゲーム差は1に詰まった。加速したい阪神にとって貴重な戦力になる。

7月21日の入団発表から2週間余り。この飛距離にほれ込んで阪神は駆け込み補強に踏み切った。「とにかく1点でもと思っていた。あの打席に関しては最高の結果になって良かった。初ヒットが満塁弾というのはうれしいけど、試合の結果が残念だね」と、表情を変えることなく話した。

かつて米球界の“有名人”だった。ドミニカ共和国でヤンキースに見初められ16歳にして3億円以上の契約。この年の米国外のトップ有望株と評された。守備や選球眼に課題があり、なかなか芽を出せず、ヤ軍は投手転向プランすら提案した。それでも打者にこだわりアスレチックス移籍後にようやくメジャーデビュー。ただ、メジャーはその1年だけ。日本の独立リーグ挑戦を決めた。光と影を味わった苦労人だ。

「感覚がいい」というトルピード・バットを愛用。思い切りの良さと鋭いスイングは魅力だ。「これだけのファンが熱狂している中でプレーさせてもらっている。とにかく日々学びたいなという気持ちでいる」。紆余(うよ)曲折を経て手にした記念球は、野球人生の中でも特別なものになった。【柏原誠】

▼阪神ガルシアが8回に満塁本塁打。ガルシアは初出場から6試合連続で安打がなく、この満弾が初安打だった。来日初安打が満塁本塁打の外国人選手は95年4月1日ミッチェル(ダイエー)同年4月11日マック(巨人)99年5月14日ジンター(西武)に次いで4人目。なお、日本人選手は23年8月9日北村(ヤクルト)まで5人が記録している。

◆デルミス・ガルシア 1998年1月7日生まれ、ドミニカ共和国・サントドミンゴ出身。15年にヤンキースと契約。22年にアスレチックスでメジャーデビューし、同年39試合で打率2割7厘、5本塁打。以降メジャー出場なし。24年はナショナルズ傘下、昨季は米独立リーグ、今季から四国IL高知でプレー。四国ILでは40試合でリーグタイ記録の18本塁打。188センチ、107キロ。右投げ右打ち。

【動画】阪神ガルシア、NPB初安打は満塁弾!左翼席上段へビッグアーチ

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